身近なもので考える
全国学力・学習状況調査の結果が公表されたということがニュースになっています。気になったのが次の問題。
小学校第6学年 算数A(PDF)
問6 次の問題に答えましょう。 (1) 約1 kgの重さのものを,下の1から4までの中から1つ選んで, その番号を書きましょう。 1 空のランドセル1 個の重さ 2 1 円玉1 枚の重さ 3 5 段のとび箱全体の重さ 4 ハンカチ1 枚の重さ (2) 約150 cm2の面積のものを,下の1から4までの中から1つ選んで, その番号を書きましょう。 1 切手1 枚の面積 2 年賀はがき1 枚の面積 3 算数の教科書1 冊の表紙の面積 4 教室1 部屋のゆかの面積
回答率は以下の通りだったのとこと。
(1)
1(正答) | 65.8% |
2 | 4.8% |
3 | 25.5% |
4 | 3.1% |
その他・無回答 | 0.9% |
(2)
1 | 1.3% |
2(正答) | 17.8% |
3 | 49.2% |
4 | 30.6% |
その他・無回答 | 1.0% |
情報源:教科に関する調査の各問題の分析結果と課題 小学校算数A(PDF)
これは良い問題だね! (2)の正答率の低さが衝撃的です。面積は二乗の単位を持つ量だから、15cm×10cmとかに分解できないと考えづらい、というところが難しかったんでしょう。
学んでいることをどれだけ身近なものとして捉えられるかは、学習の意欲を保つためにとても大事なことだろうと思います。
高校での化学の先生が「生活に役立つ化学」をモットーに、「授業で教わっていることが社会の中でどう活かされているか」という話を時折されていたんですが、それほどウケは良くなかったように記憶しています。大部分の生徒は、「いいからテストで何覚えればいいか教えてよ」というくらいの態度なのかもしれません。そりゃ勉強面白くないわ。
ちなみに自分で考えてみたとき、(1)のランドセルととび箱とでちょっと迷ってしまいました。小学校のとび箱ってどのくらいの大きさなんだ、とか考えてしまって*1。実際はどのくらいなんだろう。4-5kgくらい?
→調べてみた。
TOEI LIGHT(トーエイライト)跳箱5段SL60 - Yahoo!ショッピング
奥行60(頭部幅28X下部幅56)X高70cm、重さ19kg、ラワン材、教材タイプ
おー、そんな重かったっけ? 小学生でも普通に運んでた気がするけど…。
*1:幼少の頃に触れていたものを今見ると、これってこんなに小さかったっけ、ということはよくある