他人の怠惰さを食べて生きる

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一時期、雨後の筍のように出てきていたインド算数関連の商品ですが、「私はこれで計算が得意になりました」と言っている人を見たことがないね。どうなんだろね。


19×19までの掛け算とか、裏技的なテクニックが使えるパターンとかを暗記するよりも、九九と足し算さえ素早くできれば十分なんじゃないかとは思います。それができてたら、10いくつの掛け算なんて暗算で3、4秒のうちに答えが出るし。応用効くし。


けれども、九九とか足し算とかの単純な計算を正確に素早くやる技能って、繰り返しの訓練が大量に必要なことです。大の大人がそんな計算ドリルがしがし解くようなことなんて、あんまりやる人はいない。
その反面、計算に強くなりたいと常日頃から思っている人は多いだろうから、そこを突いたわけですね。「インド式算数をマスターするだけで計算に強くなる!」


人々の「楽して○○したい」を見つけ出して刺激するというのは、マーケティングの一つの手法なのかな。それに中身がなかったら小ブームで、中身が伴ってたら大ブーム。