メンタルモデルを共有する

何かを作るとき、それをどういう概念モデルで組み立てているのかがほかの人に伝わりやすいようにしとくの、すごく大事だねっ、と感じているこの頃。
といってもそんなに難しい話ではなくて、たとえばパソコンの中のファイルを整理するとき。関連するファイルを一つのフォルダにまとめるだろうけど、ファイルの数が何十個もあったら、フォルダの中にさらにフォルダを作って細分化させますよね。
このとき、どういう階層構造にするか。それぞれのフォルダにどんな名前をつけるか。そのあたりを適当に作ってると、きっとあとあと困ることになります。
誰か他の人(数ヶ月後の自分も含む)が新しいファイルを追加するときに「どこに置いたらいいんだっけ?」となって、適当にその辺に入れられてしまう。
そんなことが続いていくと、始めに作ったときはあったのだろう分類基準は意味をなさなくなって、混沌としたフォルダのできあがり。「なんやこの探しにくいフォルダはー」と思われるのです。


そこで対処法として重要なのが分類基準をMECEにしておくことだろうけど、実際きれいにMECEにできることってそんなにないんですよね。このダイアリーの記事につけてるカテゴリとか全然駄目だ。
というわけで、どういう思いでその仕組みを作り上げたのか説明する情報を意識して残すようにしています。それはファイルの整理だったらREADMEファイルだし、プログラムだったらドキュメンテーションコメントとかUML。「どういう思いで作り上げた」とか、すごく大げさな気もするけど、それくらいがちょうどいい。一度作った物の寿命は、だいたいにおいて最初に作ったときの感覚よりも長いものです。そして、自分がしたことを忘れる速度は予想よりも速いものです。
けっこう何度も、「過去の自分よくやった」としみじみ思ったことがあります。でもそれと同じくらい、「過去の自分ちゃんと記録残しとけよ」と憤ったこともあります。
「よくやった」ときのパターンを忘れないように。


ちなみに、readme.txtじゃなくてREADME.TXTと大文字でつけた方が目立っていいらしいですよ。