12月/冬休みに読んだ本

プラネット・グーグル

プラネット・グーグル

最近のグーグルよもやま話。動画サービスに対する戦略の迷走とか、従業員が全社会議で職場環境の不満を述べている様子とか、ゴシップ的に楽しめる話題が多かったです。


イノベーションのジレンマ 増補改訂版 (Harvard Business School Press)

イノベーションのジレンマ 増補改訂版 (Harvard Business School Press)

「優良企業」と呼ばれるような経営をしている企業は、連続的なイノベーションへの対応には秀でているが、これまでの価値基準を変えてしまうような破壊的イノベーションに対してはその優良さゆえにうまく波に乗れないという説。
事例を出して説明してあるのだが、その事例ごとの分野の専門用語がたくさん出てくるせいか、はたまた翻訳のせいか、全編通してちょっと読みづらさはありました。提出されている説は直感と異なる内容なので、そういう考え方を知った、ということだけでも。


神と科学は共存できるか?

神と科学は共存できるか?

「科学と宗教は、互いがもたらす価値に介入できないし、してはならない。それが両者の幸福な共存をもたらす」というNOMA(Non-Overlapping Magisteria)原則を主張する本。
その主張が妥当かどうかは、対立する論をまだ見ていないので自分としての意見は持てませんが、この本での議論を通してアメリカのID論(Intelligent Design論)問題について詳しく知ることができました。グールドと来たら次はドーキンスの著書を読まねば。
このようなテーマに触れるにあたって、世界史の知識不足がかなり理解の障壁になっています。ローマ帝国とか宗教改革とか、高校の授業でさらっとやったっきりすっかり忘れてしまってるからなあ。


経済関連もなんとか一般常識レベルの知識は持っておかねばということで。
さすが佐藤雅彦、軽い話しぶりながらも本質を突く面白い内容でした。




今年から、読んだ本は「読書メーター」で管理するようにしました。
http://book.akahoshitakuya.com/u/8958
もし、何かの拍子で僕に贈り物をあげるような羽目になった人は、このサイトの「読みたい本」に挙げているものを贈っとけば、まあ外れはないんじゃないかと思います。