「未経験からでも大丈夫! 丁寧な研修で一人前のプログラマになれます」

って実際のとこは「一人前になれる"可能性がある"」で、そりゃ可能性のあるなしでいったら、あるってことになるよなあ。
「今の偏差値がこれこれなんですけど今からでも○○大学に受かれますか?」と聞く受験生と同じようなもんか。そんなこと尋ねられても「可能性はある」としか言えんよ。


プログラマは専門技術職なのだけど、応募条件は未経験でもOKというのがとても多いのだよね。
ほかの分野と違って、あんまりやったこと無い人でもなんとなく動くものならけっこうすぐ作れてしまうので、ちゃんと基礎ができてない人でも現場に参加できる(と錯覚してしまう|ことにさせられる)。

けれども、素人が作ったものを使う身になったら、やだよなあ。「学校では機械工学やってません」という人が設計したエンジンの車には乗りたくないみたいに。
ちゃんとしたものを作れるようになるには、他の分野と同じようにみっちりと修行をこなして何回もの脱皮が必要なはずで、それはなかなかしんどいこと。
あんまり未経験オッケーオッケーの声を聞いてると、「ゼロから異分野に挑戦する」という、とても困難なことをやろうとしてるのだということを忘れそうになるので、覚え書き。